震災当日は元日ということもあり、昼から親戚の家でお酒をのみ家に戻って昼寝をしていたところ、16時10分に地震が発生しました。
最初の揺れで家族が1階の居間に集まりましたが、続けて2回目の大きな揺れが襲いました。障子4枚がすべて吹き飛び、家全体が大きく揺れました。天井を見上げながら、「家が倒壊するのではないか、もし倒壊したら家族全員が下敷きになってしまう」と、“死”の恐怖を感じました。
揺れがおさまり、倒壊は免れたものの、地盤沈下で家が傾いている状態でした。家族全員で外に出て様子を見に行くと、近所の方々と声を掛け合いながら、今度は「津波が来る」との情報により、山側へ避難を開始しました。
スマートフォンから得られる情報も少なく、日が暮れるまでの寒い中、ただただ津波が来ないことを祈って過ごしました。
その後は何とか避難所にたどり着きましたが、地震直後発生した火災の様子を避難所から見ながら1月2日になっておりました。
そのまま避難所暮らしが始まり、4月中旬からは仮設住宅での暮らしが始まりました。その間にも、さまざまな出来事がありました。
震災で命を落とされた方も多くいらっしゃいます。
幸い、私たち家族は全員無事で、一緒に暮らすことができています。それだけでも前向きに生きていかなければと思っております。
その後、豪雨災害により家の解体を決断せざるを得ず、今もなお将来の見通しは立っていませんが、「あきらめない」という気持ちで、これからも頑張ってまいります。
※豪雨災害の記録は後日お送りいたします